Jan 17, 2010

ホソエガサAcetabularia caliculus

ホソエガサ・・・美しいですね。
センター試験も無事終わり,心が和む生き物を観察しました。

ホソエガサは環境省レッドリストの絶滅危惧I類にランクされています。基質特異性があり,死んだ二枚貝の殻上に生育します。笠の部分がワイングラスのようになるのも特徴です。

Jan 13, 2010

熊本県立大学での講義が終了

後期は熊本県立大学へ2週に1度通勤し,海藻学の講義をしていました。今日は通うこと7回目,無事に全ての内容を教えました。1回2コマの講義は聴講する学生さんも大変ですが,皆さんよくついてきてくれました。

鹿児島に帰ってからはサンプルの整理に追われました。そこで出てきたのがこの材料。

さて学生の皆さんに問題です。タマイタダキとキジノオはよく似ていますが,これはどっちでしょう?この写真を見れば一発で同定できますね。

Jan 9, 2010

熊本県芦北町で藻場の講演

熊本県芦北町で開催された八代海のアマモ場・ガラモ場再生に関する講演会で,ガラモ場やアントクメに関する話をしました。熊本県立大学のO和田先生が芦北町や芦北高校と共同で取り組んでいるアマモ場再生プロジェクトの一環です。

挨拶をされるo和田先生。熊本県立大学の講義でとてもお世話になっています。
会場には50名以上の方が来られました。T京大学海洋研のK松先生の「藻場をはかる,まもる」と題した講演では,リモートセンシング等を用いたこれまでのご研究を体系的に紹介されていました。先生のご研究は論文で拝見していましたが,直接拝聴できるよい機会でした。

県立芦北高校の生徒さんは,同校アマモ班が取り組んできたアマモ場再生のための研究成果を発表しました。本校のアマモ場再生への取り組みは,平成20年度豊かな海づくり大会で会長賞(会長は天皇陛下)を受賞したことでも知られています。

20年度豊かな海づくり大会
http://www.wanoumi.net/t_080907hyosho.html

アマモ場の生態や生長試験などが歴代の生徒によって研究日誌に詳しく書かれていました。ちなみに,芦北高校は水産科ではなく,林学科です。海藻養殖は一般に漁業よりも農業に近いと言われていますが,林学を学んできた皆さんだからこそ,スムーズに取り組めたのかもしれません。

発表は,プロジェクターを2台並べてスライドを交互に進行させていました。なかなか面白い発表スタイルですが,話す生徒と操作する生徒の息が合っていないとうまくいきません。何回も練習したことがわかる発表でした。

始まりと終わりに,「起立,例」で終わるところが高校生らしいですね。とても新鮮でした。