Jul 30, 2010

朝日新聞で藻場に関する特集記事

朝日新聞で藻場に関する特集記事が掲載されています。

http://www.asahi.com/eco/forum2010/photoclip/TKY201007290006.html

Jul 29, 2010

指宿市山川でのアマモ場調査

薩摩半島南部の指宿市山川でアマモ場の調査をおこないました。M1K野君の修論で,K研費での調査です。

1年生アマモなので枯れ枝でもと行ったのですが,栄養株のような個体もありました。


ロガーも2ヶ月でこの有様です。このロガーは照度も測れるのですが,最初の1週間以降は使い物になりそうもないですね。

調査は山川漁業協同組合の許可を得て実施しています。

Jul 26, 2010

アカモクの恵み,セントレアの恵み

中部国際空港は空港の護岸に生育するアカモクを利用した商品を地元漁協と連携して開発し,「セントレアの恵み」の商品名で販売しています。

http://www.centrair.jp/news/2010/1183639_3518.html

この情報を得て,愛知県に帰省していたM1のS木君にお願いして買ってきてもらいました。空港で海藻商品はたくさん販売されていますが,空港の愛称がつけられた商品は初めてではないでしょうか?

早速食べてみました。

細かく刻んでいるようで,葉や気胞の形はあまりわかりません。滑らかな舌触りです。美味しくいただきました。

日本自然保護協会などが辺野古の藻場を調査

沖縄タイムスは7月25日,日本自然保護協会など3団体が辺野古の藻場を調査したと報道しています。

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-25_8368/

日本藻類学会和文誌藻類について

日本藻類学会和文誌「藻類」は7月の刊行を目指して作業を進めていましたが,諸般の事情から8月にずれ込む見通しです。会員の皆様には,今しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。

Jul 24, 2010

ハナヤナギ

薩摩半島南部の某所でハナヤナギの生育状況を調査しました。小さな海藻ですが,思わず息を吞む美しさですね。

九大日帰り,長島での藻場調査,ハナヤナギ調査と慌ただしい3日間でした。この間の移動距離は数百キロですね。

Jul 23, 2010

鹿児島県長島でのモニタリング調査

鹿児島県北西部の長島で環境変動等の影響を把握するための調査をおこないました。
調査地は西に開いた外海に面した場所なので,西風だとまったく調査ができません。当日は風のない絶好の調査日よりでした。


ラインを設置後,ビデオ係,採集係,観察係と分担し,効率よく調査をしていきます。


結果については後日,とりまとめの請負団体から正式に発表があります。

Jul 22, 2010

九州大学訪問と海藻標本データベース

九州大学大学院農学研究院のK口先生の研究室を訪問しました。

九大の海藻研究室は著名な研究者を数多く輩出した歴史ある研究室です。「原色日本海藻図鑑(保育社)」を執筆された,故・瀬川宗吉先生が教授を務められていた研究室としても知られています。原色日本海藻図鑑は,日本で初めてのカラー写真の海藻図鑑として知られています。

今回は,タイからの留学生の修論発表会とK口先生との研究打合せで箱崎キャンパスを訪問しました。


九大には瀬川先生の原色図鑑に用いられた標本が保管されています。この写真に見える「基準」とはtypeではなく,「図鑑に使った」という意味です。確かに,図鑑の写真と同じ海藻が残されており,とても貴重な標本です。

九大の海藻標本は,K口先生とY田先生(研究室ご出身で北海道大学名誉教授)によって一部がデータベースとしてオンラインで検索できるようになっています。標本庫には膨大な数の標本が収蔵されていますので気の遠くなる作業ですが,国内有数の資料としてデータベースの完成が期待されます。

http://database.museum.kyushu-u.ac.jp/search/flora.top/


ナロン君,修士論文発表お疲れ様でした。博多湾のオゴノリ科藻類の生態と分類に関する研究に取り組みましたが,主な内容については日本藻類学会34回大会の発表要旨集(藻類58巻1号)に掲載されています。

Jul 19, 2010

おきゅうと


「おきゅうと」はエゴノリを寒天状に煮固めたもので、福岡の代表的な味覚のひとつです。近所のお店ではときどき販売するようになり,久しぶりに買ってきました。

Jul 16, 2010

鳥取県漁連がアカモクを加工・販売

読売新聞は15日,鳥取県漁連がアカモクを健康食品として加工,販売する取り組みついて報道しています。

http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20100714-OYT8T01041.htm?from=os4

同様の内容を日本海新聞が14日に報道しています。
http://www.nnn.co.jp/news/100714/20100714008.html

藻場の重要性が指摘される昨今,海藻が「海の邪魔者」と言われるのも珍しいかもしれません。

辺野古に海藻の新種?の報道

朝日新聞は16日,沖縄県名護市辺野古沖に海藻の新種4種類が生育する可能性を報道しています。

http://www.asahi.com/science/update/0715/TKY201007150648.html

Jul 15, 2010

長島町

鹿児島県北西部の長島町で,昨年の調査の報告会がありました。環境生態系保全事業に参加することになり,藻場の保全や再生に向けた取り組みが始まります。

遠くに天草下島の牛深が見えます。

Jul 10, 2010

トカラ列島で足止め

前日の調査終了間際から雨が降り出したのですが,翌朝は台風のような横殴りの雨です。急に前線が発達しトカラ列島にかかっています。

バナナの木が大変なことになっています。これはまずいと思ってすぐに海を見に行こうとしましたが,ものすごい風雨で外に出られる状況ではありません。

前日はおだやかだった海が荒れ狂う海に変身しています。だから海の調査は難しいですね。

と,悠長なことは言ってられません。我々は昼の定期船で帰らなければならないのです。

これはもしかしたら船が難しいかなと思っていたら,直後の村営無線で「定期船欠航」の放送がありました。船はトカラ列島最南端の小宝島に停泊していますが,そこから出られないそうです。

この瞬間,中之島にもう一泊することが決定しました。離島の自然の厳しさを実感します。暴風雨で外にも出られず,宿に缶詰です。パソコンを持ってきてよかった。仕事をする人,試験勉強する人,ひたすら寝る人・・・三者三様の海藻研調査チームでした。

夕方には海もおだやかになってきました。明日はなんとか帰れそうです。諏訪之瀬島が噴火しているのが見えます。

翌日,フェリーとしまが来てくれました。これで鹿児島に帰れます。

ちなみに,十島村では私の携帯が完全に圏外でした。公衆電話は村の施設にあるくらいで,私は数日間雲隠れの状態でした。

沖縄で有害な藻類が発生

琉球新報は7月9日,中城村久場で有害な藻類が発生していると報道しています。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-164723-storytopic-1.html

Jul 8, 2010

トカラ列島中之島調査

十島村(トカラ列島)は,奄美大島と屋久島の間に位置する「日本一南北に長い村」です。これから数年間にかけて,トカラ列島の海藻植生調査をおこないます。

秘境中の秘境としても知られています。島への交通手段は村営定期船「フェリーとしま」のみで,週に2往復(夏は3往復の場合もあり)しかありません。

今回は,北から2番目の中之島で調査をおこないました。

夜中の23時50分に鹿児島港を出港し,中之島には朝寄港します。宿で朝食後,さっそく漁船に乗って調査に出発しました。
前日まで梅雨前線が停滞し,島にはものすごい雨が降ったそうです。島のまわりはほとんど断崖絶壁で,至るところから滝が直接海に降り注いでいます。なかなか見られないダイナミックな光景です。

雨が続いていたと思えないほど透き通った海です。M1のS木君と4年のK房さんが海藻を採集しています。

今回が初調査となったK房さんです。頑張っています。

これはフデノホではなくて,コナハダフデノホの方です。より深所に生育し,大型になる蛍光があります。フデノホとは組織構造が異なります。

島で最もよく見られたのは,ヒメシダズタでした。小型でとても美しい海藻です。緑の花のようですね。

島の周辺ではあまりサンゴが発達していませんでしたが,温泉が海中から湧き出るこの場所だけ,枝サンゴの高密度な群集がみられました。

Jul 4, 2010

石垣島で販売されている海藻を試食

長崎大学のN原博士と一緒に石垣島で調査をおこなっていたK野くんとK堀くんが帰ってきました。石垣島と西表島で海草の調査をしていましたが,石垣島の海藻専門店で買い物をお願いしていました。

知る人ぞ知る,石垣島の海藻専門店。オゴノリやキリンサイ,ミルが販売されています。沖縄固有の海藻食文化を見ることができます。

上の乾物はキリンサイ,下はオゴノリとキリンサイを使った酢の物です。

研究室で早速試食しました。ものすごく美味しいですね!!!学生の皆さんにも好評でした。

千葉県立中央博物館での海藻特別展

千葉日報は4日,千葉県立中央博物館で開催される特別展の内容を報道しています。

http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1278206711

Jul 3, 2010

南星丸での馬毛島沖ドレッジ調査

鹿児島大学水産学部附属練習船南星丸に乗船し,馬毛島沖でドレッジ調査をおこないました。前線の活動が活発で出港できるか心配でしたが,幸い前線が移動し,大隅海峡は凪の2日間でした。