Jul 10, 2010

トカラ列島で足止め

前日の調査終了間際から雨が降り出したのですが,翌朝は台風のような横殴りの雨です。急に前線が発達しトカラ列島にかかっています。

バナナの木が大変なことになっています。これはまずいと思ってすぐに海を見に行こうとしましたが,ものすごい風雨で外に出られる状況ではありません。

前日はおだやかだった海が荒れ狂う海に変身しています。だから海の調査は難しいですね。

と,悠長なことは言ってられません。我々は昼の定期船で帰らなければならないのです。

これはもしかしたら船が難しいかなと思っていたら,直後の村営無線で「定期船欠航」の放送がありました。船はトカラ列島最南端の小宝島に停泊していますが,そこから出られないそうです。

この瞬間,中之島にもう一泊することが決定しました。離島の自然の厳しさを実感します。暴風雨で外にも出られず,宿に缶詰です。パソコンを持ってきてよかった。仕事をする人,試験勉強する人,ひたすら寝る人・・・三者三様の海藻研調査チームでした。

夕方には海もおだやかになってきました。明日はなんとか帰れそうです。諏訪之瀬島が噴火しているのが見えます。

翌日,フェリーとしまが来てくれました。これで鹿児島に帰れます。

ちなみに,十島村では私の携帯が完全に圏外でした。公衆電話は村の施設にあるくらいで,私は数日間雲隠れの状態でした。