Seaweed Research Journal

Seaweed Research Journal

May 31, 2010

錦江町でのライントランセクト調査

先週の調査結果を踏まえ、町内3ヶ所でライントランセクト調査をおこないました。藻場の垂直分布を把握するための調査です。


海岸に測線基点を設置し、沖合にむかって測線を設置します。
この位置で海岸から約150mあります。測線の距離は藻場の広がりによって異なりますが、基本的に藻場がなくなる場所まで引きます。150mは一般的な長さです。写真の左側のブイが見えますが、末端の印です。ここから岸まで海底を調査します。

調査測線沿いに方形枠を設置し、植生と被度を観察します。

関係の皆様に深く御礼申し上げます。天候にも恵まれ、計画通りに調査を終了することができました。

May 29, 2010

かごしま環境未来館の桜島海藻観察会

かごしま環境未来館は、環境意識の高揚、環境保全活動の意欲の増進などを図るため、参加・体験型の環境学習や活動をおこなう鹿児島市の施設です。海藻研はかごしま環境未来館の活動に毎年協力しています。

今年は、桜島での海藻観察会と押し葉作成会を2週にわたっておこないます。第一週は桜島での海藻観察会です。

小学生からご年配の方まで、幅広い年齢層の方々が参加されました。海苔やヒトエグサはほぼ枯れてありませんでしたが、ヒジキやヤツマタモク、ナガミル、マクサなどを見ることができました。

May 28, 2010

鹿児島県錦江町(大根占)での藻場分布調査

近年、藻場の減少等が各地で指摘されています。
藻場の保全や回復に向けた取り組みは、研究者や自治体、企業等の試験研究や事業が中心でした。
これらに加えて、地域の住民・団体が主体となって藻場を保全、回復させる活動も増えてきました。昨年度からは、これらの活動を支援する施策も始まりました。

地域の方々が藻場の保全に取り組む際には、現況を把握することが重要です。今年は、大隅半島の錦江町(旧:大根占)と鹿屋市の地域住民が取り組む藻場保全活動に協力することになりました。

という訳で、錦江町における藻場の現況を把握する調査を泊まり込みでおこないました。管内の海岸線をSCUBAとシュノーケリングで全て泳ぎ、藻場の分布と種構成を調査します。

海藻研からはA野くん、S木くん、K堀くん、私の4名が参加しました。他に、県や役場、漁業者の方々も参加しました。

手分けをしてすべての海岸線を泳ぎます。遊泳力とスピード、手際のよい採集が求められます。

藻場のあるところとないところがはっきり分かれましたが、ガラモ場とワカメ群落、テングサ群落が多く見られました。亜熱帯性のホンダワラ類では、フタエモクがよく見られました。葉の先端がカップ状になっていることで他種と区別できます。

港の近くには、亜熱帯性種の藻場が見られました。

錦江町は佐多岬と桜島の間に位置しますが、町内でも北と南で植生が異なります。最南端から北上して調査をおこないましたが、どんどん温帯性・内湾性の植生に変化しました。
二日目にはヤツマタモクの群落が見られるようになりました。ただし、亜熱帯性種も混生しています。

泳ぎ切った学生の皆さん(港に帰る途中)

2日間で管内の藻場分布を把握することができました。関係の皆様に深く御礼申し上げます。

May 26, 2010

アマモ場に産みつけられたイカの卵

M1のK野君が指宿市のアマモ場で調査をおこないました。

アマモに産みつけられたイカの卵をいくつも見ることができました。アマモ場が「海のゆりかご」と言われるのも納得です。

May 24, 2010

高知県で紅藻が大発生?

読売新聞は24日、高知県で紅藻類(イギス?)が大発生して浜辺が赤く染まった様子を報道しています。

http://otona.yomiuri.co.jp/trip/news/100524_09.htm

イギスとされていますが、種類は不明です。

May 22, 2010

黒島での調査

黒島では、大里港の周辺で海藻類の生育調査をおこないました。黒島では藻場分布調査を昨年6月におこなっていますので、その事後調査になります。

昨年もそうでしたが、オオバロニアが多いところです。ブドウの巨峰くらいの大きさです。

熱帯性の海藻が多く見られましたが、水中でひときわ輝いていたのがコケイバラでした。
青白く輝いています。美しいですね。

鹿児島に帰る途中、鹿児島湾内では夜光虫の赤潮が見られました。水温の上昇に伴ってこの時期に見られますが、漁業被害をおこす赤潮とは種類が異なります。

附属練習船、調査隊員、大里小中学校の皆様、どうもお世話になりました。

伊勢の神社で藻刈神事



中日新聞は22日、伊勢の神社でおこなわれた藻刈神事の様子を報道しています。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100522/CK2010052202000021.html

May 18, 2010

国際島嶼教育研究センター・南星丸奄美群島学術調査(三島村黒島)・鹿児島大学

鹿児島大学国際島嶼教育研究センター(旧:多島圏研究センター)と水産学部では、附属練習船南星丸を用いた奄美群島の総合学術調査を実施しています。これまでに、宇治群島やトカラ列島、硫黄鳥島、口永良部島などで調査をおこなってきました。

今年は加計呂麻島に行く予定でしたが、荒天のために目的地を黒島(鹿児島郡三島村)に変更し、調査をおこないました。

出航前の記念写真(撮影:N呂学部長)

法文学部、教育学部、水産学部、国際島嶼研による混生部隊です。ちなみに、海藻研はこのプロジェクトの水産学部側の窓口になっています。

May 17, 2010

桜島でのライントランセクト調査

桜島でM2のT屋くんがライントランセクト調査をおこないました。
ここには水深10-20mにかけてトゲナシマダラが点生しています。S木博士来訪(4月)の際は最悪のコンディションでしたが、今日は美しい藻体を確認することができました。

May 15, 2010

オゴノリ

オゴノリ(紅藻オゴノリ目)は河口や内湾の小石や転石上に多く見られる海藻です。M1のK森さんが、いちき串木野市でオゴノリの採集調査をおこないました。

オゴノリの採集にウエットスーツはいりません。干潮の時間に行くと、長靴で採取することができます。


オゴノリ

May 14, 2010

さくさくほんだわら(アカモクの佃煮)

兵庫県T野町の調査で宿泊した国民Q暇村で「ホンダワラの佃煮」が販売されていました。
お土産に購入し、自宅で食べてみました。

葉と気胞から「アカモク」と同定しました。
柔らかくてとても美味です。ご飯にとても合います。娘がご飯をおかわりしていました。

兵庫県某所での環境調査

環境の変化をモニタリングする藻場の調査が全国的におこなわれていますが、K戸大学が中心となっておこなっている兵庫県内2ヶ所の調査に参加してきました。

K戸大の他、M重大、S大校、F井県立大、S戸内水研、鹿大の研究者が参加しました。2007年以来毎年おこなわれていますが、野球のオールスターゲームのような布陣ですね。

今年もやってきました。対岸に和歌山市が見える兵庫県南部の某所です。ここは、タマゴバロニアが群生する場所としても知られています。

タマゴバロニア

翌日は日本海側の某所で調査をおこないました。さらっと書きましたが、昨日は自動車で3時間の移動でした。

こちらはうねりの入るコンディションでしたが、第一線でご活躍の方々ですので、無事に調査を終えることができました。調査をサポートしてくれた皆様にも深く御礼申し上げます。

この調査の内容は、本事業を実施している団体のweb siteから後日正式に発表される予定です。

May 9, 2010

ヒジキの生殖器床が抱卵(幼胚)

長島で採集したヒジキを関すると、生殖器床の表面に幼胚がついていました。
ヒジキは雌の生殖器床内で卵と精子が受精すると、細胞分裂が進んで幼胚になります。幼胚は生殖器床表面に付着して成長し、その後脱落して基質に着生、藻体へと成長します。

幼胚が付着する写真はweb上でもあまり掲載されていませんので、紹介します。3年生の皆さんには、6月下旬の講義で説明する予定です。

May 7, 2010

長島の藻場調査

鹿児島県北西部の長島で藻場調査をおこないました。これまでは、アントクメやヒジキが中心でしたが、今年はアカモクが加わります。メンバーも新たにK島さん(4年)が加わりました。

うっそうと生い茂るアカモクの森です。まさに「藻場!」ですね。

この場所は、潮間帯下部にヒジキやイソモク、水深5mくらいまで枝サンゴ、10-5mがアカモク、10-20mがアントクメの藻場になっています。一気にアントクメ群落まで潜り、K島さんがアントクメを採集します。体長1m以上になるアントクメ・・・丸めて採集するのがコツですね。この日が調査デビューでした。

水産学部の東町ステーションまで帰ってきたら、生け簀にアヤニシキが生えていました。7色に輝いています。

帰りは黒瀬戸大橋横に開店した物産販売施設に立ち寄りました。ブリやマダイが買えますが、私が買ったのはヒトエグサの佃煮です。長島町はブリ養殖で全国的に有名ですが、ヒトエグサ養殖でも有名な町です。

絶品でした。これからはここで購入することにしましょう。