藻場の保全や回復に向けた取り組みは、研究者や自治体、企業等の試験研究や事業が中心でした。
これらに加えて、地域の住民・団体が主体となって藻場を保全、回復させる活動も増えてきました。昨年度からは、これらの活動を支援する施策も始まりました。
地域の方々が藻場の保全に取り組む際には、現況を把握することが重要です。今年は、大隅半島の錦江町(旧:大根占)と鹿屋市の地域住民が取り組む藻場保全活動に協力することになりました。
という訳で、錦江町における藻場の現況を把握する調査を泊まり込みでおこないました。管内の海岸線をSCUBAとシュノーケリングで全て泳ぎ、藻場の分布と種構成を調査します。

手分けをしてすべての海岸線を泳ぎます。遊泳力とスピード、手際のよい採集が求められます。



二日目にはヤツマタモクの群落が見られるようになりました。ただし、亜熱帯性種も混生しています。

2日間で管内の藻場分布を把握することができました。関係の皆様に深く御礼申し上げます。