Jan 31, 2009

アントクメ調査他

1月下旬は様々なことで忙しく,あっという間に過ぎてしまいました。

喜入のヒトエグサ養殖見学(学生引率)
鹿児島市南部の喜入地区ではこの時期,海岸沿いでヒトエグサの養殖が盛んに行われています。学生を引率して収穫の様子を見学しました。網の張る高さが重要です。

長島アントクメ調査アントクメ個体の新規加入の時期を把握するために,冬の東シナ海と八代海で潜水調査をおこないました。まだ数ミリ程度なので密度は把握できませんでしたが,幼体をいくつか確認しました。この場所では,環境変動をモニタリングするための調査を3月に実施します。

串木野アントクメ調査
連日の調査でしたが,串木野でも潜水調査をおこないました。串木野某所のサンゴの様子です。波が穏やかだったのはこの日までで,翌日から馬毛島調査の前日までは大荒れになりました。

馬毛島沖深所性海藻調査(南星丸)
種子島の北西に位置する馬毛島沖で深所性海藻の調査をおこないました。
冬型の気圧配置になると北西の風が吹いて,外洋は大荒れになります。一昨日まで大荒れでしたが,航海中は気圧配置がゆるんで波が穏やかになりました。
南星丸の皆さん,どうもお世話になりました。

Jan 20, 2009

かごしま環境未来館

かごしま環境未来館で2月27日に海藻や藻場に関する講演をします。
施設見学を兼ねて打ち合わせに行ってきました。


昨年開館したばかりの施設です。屋根と壁が一体となっており,芝生で覆われています。

Jan 11, 2009

オキチモズクの生育状況

オキチモズクは農村等の用水路や小河川に生育する淡水性の紅藻で,環境省の指定する絶滅危惧種です。本種は西日本を中心に分布し,鹿児島県内でも生育地が数カ所確認されています。
今年度は南九州市の群落を対象に本種の季節変化を調べてきましたが,生育時期に入ったこともあり,鹿児島県本土での今季の生育状況を調査しました。寒波到来で桜島にも冠雪が見られます。風が冷たい日でした。


1ヶ所目は大隅半島の垂水市某所です。海岸に車を駐車し,山の中を30分ほど歩きます。
個体数は多くありませんが,生育を確認しました。4年生のN田君が水温を測定しています。春から生物の先生として教壇に立ちますが,身近な生き物や環境に関心を持つような教育を期待しています。
続いて,鹿屋市某所の生育地に行きました。


垂水よりも高密度で生育しています。湧水起源の水は温かいですね。1mに達するような大型個体も見られました。

次の日には,南九州市の生育地に行きました。こちらの方でも生育を確認することができました。

参考
鹿屋市の生育地については,南日本新聞2008年6月30日付朝刊で報道されています。
南九州市の生育地については,同紙2003年03月30日付および2007年5月17日付朝刊で報道されています。県内では他に,末吉,口永良部島,奄美大島で確認されています。

Jan 9, 2009

9th International Phycolgical Congress

9th International Phycolgical Congressが8月に東京で開催されますが、2nd Circularが公式HPで公開されています。

http://www.ec-inc.co.jp/ipc9/index.html

私は、沖縄でのCongress Tour企画担当(分担)です。

ご関心のある方はHPをご覧下さい。

Jan 8, 2009

3月の藻類学会

お知らせ
日本藻類学会第33回大会が琉球大学(沖縄県西原町)で3月に開催されます。

申し込み締め切りは来週火曜日ですので,参加予定の方は申し込みのご準備をお願いします。
(当日参加も可能です)

3月28-30日には,琉球大学熱帯生物圏研究センター瀬底実験所で海藻採集会を企画しています。参加ご希望の方は和文誌藻類をご覧いただくか,鹿児島大学の寺田まで連絡下さい。