Nov 27, 2010

大学院生4名がフィリピン大ビサヤス校での研修プログラムに参加

海藻研の修士1年生4名がフィリピン大ビサヤス校での研修プログラムに参加するため,鹿児島を出発しました。

今年で3回目の参加ですが,現地の大学生と共同で調査をおこなったり,講義を受講したりします。実り多き研修になることを期待しています。

Nov 23, 2010

「糖鎖」研究の最新成果披露 高松でシンポジウム

四国新聞は23日,「糖鎖」の研究成果を発表するシンポジウムが22日、香川県高松市林町のサンメッセ香川であったことを報道しています。鹿児島の企業が,海藻から精製したアンヒドロフルクトースを用いた技術開発と利用を発表しました。

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20101123000057

海藻研OBが勤める企業の成果として,うれしく思います。

大学院生が南限の1年生アマモを調査


M1のK野君が分布南限のアマモ群落で調査をおこないました。1年生の群落なので,夏に裸地になり,種子からの新芽がでています。とても美しい光景でした。

Nov 20, 2010

鹿児島大学水産学部の公開講座(小学生向け)で海藻ゼリーをつくりました


鹿児島大学水産学部の公開講座「海岸へ行こう」(小学生向け)では,海岸で生き物や波浪の特性等の観察を毎年実施しています。今年は実験室内でおこなう企画になり,テングサから寒天を抽出し,海藻ゼリーをつくりました。

テングサを水で洗い,お湯で煮ること30分。寒天を抽出することができました。グレープとカルピスで味付けし,型に流し込みます。缶詰のみかんも入れました。

とってもおいしい海藻ゼリーができ,みんなでおいしく食べることができました。海藻は,形を変えていろいろなところで利用されていることを理解してもらえたと思います。保護者の方にも好評でした。

Nov 19, 2010

天草のガラモ場

大学院生のS木君と長崎大学のグレッグ先生が天草の某所で藻場の調査をおこないました。


温帯性海藻の南限群落を対象とした調査ですが,ここではジョロモク,クロメ,トゲモク,ノコギリモク,ヤナギモクの群落を見ることができます。

S木くんは鹿児島から天草に来て,そのままグレッグ先生と長崎に行って実験しました。

Nov 13, 2010

Isabella Aiona Abbott先生のご逝去

ハワイ大学名誉教授のIsabella Aiona Abbott先生が10月28日にお亡くなりになりました。

アボット先生のご功績については吉田忠生先生のHPで掲載されていますので、そちらを参照下さい。
http://www.sourui-koza.com/y_topix/index.html 

私は、博士課程在学中に参加した「7th international workshop on the taxonomy of economic seaweeds」 で初めてアボット先生にお会いしました。通常の学会やシンポジウムと違い、一週間朝から晩まで観察や討論、調査をしますので、様々なお話をする新鮮な機会でした。その後は論文を纏める際にご指導・校閲をいただき、博士を取得することができました。

2004年には、文科省の在外研究員としてアボット先生の下で1年間研究する機会を得ました。とても一言では言い表せませんが、私の研究者としての生き方に決定的な影響を与えたことは言うまでもありません。

当時85歳とは思えないお若さで、ご自分で車を運転して研究室に毎日(土曜日も)通勤されていました。また、毎週水曜日はビショップ博物館の勤務日で、私が運転してホノルル西部にある博物館に行き、標本の観察や整理をされていました。滞在中には、私の前に滞在していたJ. Huisman博士(オーストラリア)がアボット先生の85歳を祝してCryptogamie Algologieにアボット・トリビュート号を準備しており、私も感謝のメッセージと論文を寄稿しました。これはアボット先生に内緒で世界中の研究者が密かに準備していたもので、一番近くにいた私がうっかり口をすべらさないように気をつかったことを思い出します。

 私的なおつきあいでは、滞在中に生まれた長男に名前をつけてもらいましたし、妹がハワイ大に近いマノア渓谷の教会で挙式したときは、披露宴会場の下見(と称したレストラン巡り)にも一緒におつきあい下さいました。色々なレストランで一緒に昼食を食べましたし、ご自宅にも何度もお招き下さり、太平洋が一望できるリビングで色々なお話をしました。アボット先生と回転寿司に行った日本人は、おそらく私だけかもしれません。

アボット先生の訃報に接し、親族を失ったような悲しみを感じています。心からご冥福をお折りいたします。


St. John Bld.の6階研究室にて(2004年)。長男の名前(米国籍名)はこの建物の名前に因んでいます。

寺田 竜太

鹿児島大学水産学部附属練習船かごしま丸で「お魚祭り」

鹿児島大学水産学部附属練習船かごしま丸で「お魚祭り」が開催されました。


http://mytown.asahi.com/areanews/kagoshima/SEB201011130029.html

Nov 12, 2010

全国アマモサミット2010 in 鹿児島が開催されました

鹿児島県指宿市で11日、アマモ場の保全や再生に関する「全国アマモサミット2010 in 鹿児島」が開催されました。全国各地より、約130名の方々が参加されました。水産庁の環境生態系保全事業の全国会議と連続して開催されるため、海洋大のF田先生や海藻藻場関係の研究者・技術者のお姿も見られました。


南日本新聞の記事
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=27955
それにしてもすばらしいコンベンション施設です。2006年に藻類学会を鹿児島大学で開催しましたが、ここでやってもよかったかなと思いました。

 ポスター発表の様子。ポスターは、研究発表とNPO等による事例発表がありました。「世界南限改め、日本南限」のアマモZostera marina群落の研究を発表するM1のK野君です。

日本南限アマモ群落の保全活動に取り組む山川漁協青壮年部のK畑氏と小学生の皆さん。漁協・漁業者と地域との信頼関係の深さを感じました。

正直、アマモの保全活動にはほとんど縁がありませんでしたが、地域社会の皆さんと一体となって取り組むことの重要性と難しさ、今後の課題を考えることができました。

中心珪藻の模様は対数らせん構造

京都新聞は12日、中心珪藻の模様は対数らせん構造になっていることを報道しています。論文も出ているようです。

http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20101112000020

Nov 7, 2010

沖縄のヒジキ南限群落付近で重油流出事故

沖縄本島南部にあるヒジキ南限群落近傍で重油流出事故が発生しました。
このヒジキは漁業者も漁獲していますので、来春の生育量が懸念されます。

http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-10-30_11593/


http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-10-28_11526/

ナショナルジオグラフィックの11月号(日本語版)は日本の海を特集

ナショナルジオグラフィックの11月号(日本語版)は日本の海を特集しています。

http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/1011/feature01/index.shtml

Nov 6, 2010

奄美大島で豪雨災害の海産植物・淡水藻への影響を調査

 先日,奄美大島で記録的な豪雨がありました。大量の土砂が海岸に流入したため,海藻や海草(海産顕花植物),淡水藻類への影響について調査をおこないました。道路事情もまだ復旧には至っておらず,古仁屋へは迂回路で行きました。本学部のS教授もリュウキュウアユの調査で奄美入りしていたそうですが,そちらは新聞報道のとおりです。


大勝地区の淡水紅藻オキチモズク (絶滅危惧種)の生育地。


古仁屋港。


古仁屋南部の清水(せいすい)地区。カサノリの大群落があるところです。


島北部のあやまる崎。ウミヒルモの群落。


神の子地区。

赤尾木地区は泥の堆積が著しくて透明度が悪く,写真はありません。


島内某所の試験地。

詳しい結果についてはこちらへの記載を控えますが,自治体等のお問い合わせには回答します。

Nov 4, 2010

鹿児島県立古仁屋高校で藻場の講義

奄美大島の南部にある鹿児島県立古仁屋高校で藻場に関する講義をしました。
古仁屋周辺で撮影した海藻や藻場の写真を中心に,沿岸生態系と地域社会における「海の森」の役割について話をしました。

古仁屋の周辺のすばらしい海を高校生のみなさんはどれくらいご存じでしょうか。
清水(せいすい)地区には,北限としては最大規模ののカサノリ群落があります。ボウバアマモもあります。サンゴモは言うまでもありません。
是非,この環境を守っていきたいですね。

Nov 1, 2010

長島で学生がアントクメの潜水調査

4年生のK島さんがアントクメの調査を長島町でおこないました。
水深20mの海底には付着器のみが無数に残存していました。


鹿大のステーションに戻ってからはロガーの交換です。