May 25, 2009

串木野市での講演と調査

硫黄島から戻った翌日は,串木野市で調査と講演会がありました。藻場や磯焼けの現状を調査し,そのまま講演する企画です。水工研の方をお招きし,私は現地の研究者として講演しました。

講演に先立って,串木野市の荒川浜沖で調査をしました。串木野には何回も来ていますが,この場所は初めてです。傭船しないとこれない場所です。

遠浅の平坦な海底にツクシモクを中心とするガラモ場がありました。これだけのツクシモクを見るのは薩摩半島で初めてかもしれません。


港に戻り,着替えてさっそく講演です。磯焼けの現状と藻場の重要性を再認識するよい機会となりました。

May 24, 2009

硫黄島と竹島での海藻生育調査

薩摩硫黄島と竹島(鹿児島郡三島村)で海藻生育調査をおこないました。


展望台からの景色。フェリーが出港していきます。港が温泉で茶色ですね。


温泉がわき出ている場所以外は透明度もよく,魚影の濃い島でした。ウミガメも見えます。


卒論として取り組むS木君。途中耳抜きができなくなるなどのトラブルもありましたが,頑張りました。

ハナヤナギ

鹿児島市からわずか数時間ですが,亜熱帯性の種類が多く見られました。


タマイタダキ

海底の各所から温泉がわき出ています。こちらが源泉。

前回は荒天で調査を切り上げましたが,今回は予定の調査をすべて実施することができました。

May 18, 2009

長島での調査

長島町でアントクメとヒジキの調査をおこないました。見渡す限り広がるアントクメ群落は圧巻でした。しかも・・・水深20m・・・

ヒジキもそろそろ収穫のようです。

May 17, 2009

桜島

桜島で藻場調査をおこないました。ヤツマタモク,マメタワラは今が最盛期のようです。

May 15, 2009

兵庫県竹野町での会議


兵庫県の竹野町シュノーケリングセンターで15日に開催される会議に出席するため,鹿児島に帰港後すぐに大阪に移動しました。新大阪から特急で3時間近くかかりました。

こちらには7月に再度訪れることになりそうです。

南星丸口永良部島調査

鹿児島大学多島圏研究センターは,奄美群島や南太平洋の島嶼域における自然や産業,文化に関する学際的な研究をおこなっています。奄美群島での学術調査を毎年実施していますが,今年は口永良部島に行きました。


調査に参加した海藻研の皆さん。背景は南星丸。


地元の漁船を傭船し,潜水調査をおこないました。さすがの透明度です。


ウミヘビが多いことでも知られています。海藻採集に夢中でウミヘビが視界に入っていないようですね。


K森さんはK下先生の火山調査に随行しました。かなり標高の高いところまで行ったそうです(入山規制の範囲内)。絶景ですね。


口永良部島といえば,数年前にY田先生とオキチモズクを確認するために訪れた場所です。生育状況を再確認してきました。看板前で記念写真。

吉田先生との調査の様子はこちら
http://sea.ap.teacup.com/seaweedresearch/73.html


生育範囲は約50mでした。


帰りは馬毛島沖に立ち寄り,ドレッジ調査をおこないました。

天候にも恵まれ,調査を予定通り終了することができました。どうもお世話になりました。

May 9, 2009

長島でのヒジキ調査

鹿児島県北西部の長島町でヒジキの調査をおこないました。昨年はこの時期に収穫していましたが,今年は若干遅れ気味のようです。

May 8, 2009

天草での藻場調査

熊本県の天草で藻場調査をおこないました。天草某所にはジョロモクやヤナギモクの分布南限群落があります。水温環境の変化が群落の盛衰に与える影響について調べます。


ジョロモクの中にヤナギモクが混生する美しい藻場でした。

May 2, 2009

熊本県玉名市でアオサが大増殖

西日本新聞は4月22日、熊本県玉名市の有明海沿岸でアナアオサが大量に繁茂し、漁業被害が出ていることを報道しています。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/90823

*この問題に関連し、熊本県知事が6月6日に現地視察しました。
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000906060001
http://rkk.jp/cgi-bin/newscgi/localnews.cgi?id=NS003200906061719170111

May 1, 2009

培養室が一新

海藻研にはコイントロンという恒温室が2器ありましたが、40年以上前の機器ということで恒温器の更新が課題でした。海洋生物研のK針先生のご協力で、3月末に機器を一新することができました。温度勾配型のインキュベータは両研究室で各1台ありましたが、新たに3台導入しました。

プログラムインキュベータも3台入りました。大きいですね。
元々あった東京理化とサンヨーのインキュベータも健在です。海藻とプランクトンの培養研究には恒温器が不可欠です。これで培養株を大量にストックできるようになりました。
ご尽力下さいましたk針先生に感謝します。