研究室の新しい論文が植物研究雑誌より刊行されました。
寺田竜太 2024.分布南限の褐藻アントクメ:消失したと思われていた鹿児島県馬毛島沖での再確認.
植物研究雑誌99 (4): 273–279
DOI: 10.51033/jjapbot.ID0211(刊行日:2024年8月20日)
Ryuta Terada 2024. A brown alga, Ecklonia radicosa at the southernmost distributional limit in Japan: Reconfirmation of Ecklonia radicosa from Mageshima Island, Kagoshima, the southernmost distributional limit in Japan.
The Journal of Japanese Botany 99 (4): 273–279
DOI: 10.51033/jjapbot.ID0211 (Issue: 20 August 2024)
褐藻アントクメEcklonia radicosa(コンブ目)の標本や記録における分布南限は,種子島の西方に位置する馬毛島沖ですが,1971年の標本以降生育が確認されないままでいました。本種は馬毛島周辺海域から消失した可能性が考えられてきましたが,2023年10月7日の調査航海で実施したドレッジ調査において,本種の生育が改めて確認されました。
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