独立行政法人日本学術振興会ひらめき☆ときめきサイエンス事業に採択された公開講座,「発見! 体感!本物の海藻を見てさわって食べて「海の森図鑑」をつくろう」が7月24日と31日の2日間,鹿児島大学水産学部で開催されました。鹿児島県内の小学校5,6年生30名が参加しました。
完成した自分だけの「海の森図鑑」を掲げる子どもたち |
7月24日は,調査研究の中で採取された38種の海藻を用いて,押し葉標本を作成しました。また,身近な海の中に大きな海藻の森があることを学び,コンブやワカメ,アサクサノリ,ヒジキなど,食べられる海藻の生きている姿を観察しました。海藻は形を変えて様々な食品にも用いられて います。フルーツゼリーが海藻からつくられていることを確かめるために,海藻(テングサ)から寒天を抽出してゼリーをつくり,クッキータイムに試食しました。参加者はいつも食べているゼリーが海藻からつくられ ていることを知り,美味しく試食していました。
7月31日は,一週間かけて乾燥させた押し葉を台紙にはり,ラベルをはって「学術標本」にしました。標本をクリアーブックに入れて,世界でひとつだけ,
自分だけの「海の森図鑑」をつくりました。また,海藻やサンゴ,陸上植物が光合成する様子を実験で観察しました。
なお,この公開講座は鹿児島大学大学院連合農学研究科と水産学部の教職員で企画され,今年で5回目の開催となりました。
全長5mのマコンブの長さを測定する子どもたち |
海藻押し葉の作成法を説明する寺田教授 |
海藻押し葉を作成する子どもたち |