Seaweed Research Journal

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Jul 3, 2013

Thorea gaudichaudii(与論島のシマチスジノリ)

Thorea gaudichaudii is a fresh water alga originally known from Guam in the Mariana Islands. In Japan, this species has been confirmed only from Ryukyu Islands including Okinawa, Miyako, Hateruma and Yoron Is, and can be found in small freshwater springs used by local inhabitants.


This species was reported from Yoron Is. in early spring (Suzawa et al. 2010). Today, we visited there to confirm its status in summer season.
Two other freshwater algae, Nemalionopsis tortuosa and Thorea okadae, generally occur in winter and disappear by summer in Kagoshima Prefecture. However, it was present today in Yoron Is.

シマチスジノリは熱帯から亜熱帯にかけての湧水地に生育する淡水紅藻で,環境省のレッドリストでは絶滅危惧I類(CR+EN)に記載されています。日本で確認されている生育地のほとんどは沖縄県ですが,その多くで群落が消失しています。

本種の最北端の生育地は与論島ですが(洲澤ら,2010),この報告は3月の採取記録でしたので,夏の生育状況を調査しました。オキチモズクなどは冬から春に繁茂するので調査はほとんどこの時期に実施しますが,夏の状況を見たことがありませんでした。


今はきっと生えていないだろうと思い込んで行ってみたら,洲澤さんの報告とほぼ同じ状態で生えていました。水温は23℃で,春先からあまり変わっていないようです。右田ら(1990)の報告では,25℃を超えると有性生殖に変わるようなので,この季節は単胞子の無性生殖で維持されているのかもしれません。