Seaweed Research Journal

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Mar 21, 2011

トカラ列島の小宝島で調査

 トカラ列島は,屋久島と奄美大島のあいだに点在する小島嶼です。奄美大島の北約90kmに位置する小宝島で調査をおこないました。
小宝島は周囲約4km,人口50人弱の島です。島にはお店や食堂がありません。郵便局や銀行もありません。唯一の交通手段は週2便の村営定期船ですが,鹿児島から約12時間かかります。荒天や津波などいろいろあって,よくやく18日の船に乗船することができました。

 小宝島が見えてきました。ここに来るまで,口之島,中之島,平島,諏訪瀬島,悪石島と寄港してきました。悪石島まで標高の高い島が続きますが,ここで島の光景が変わります。

 隆起サンゴ礁の島ですので,海岸は石灰岩の岩盤です。沖縄や奄美に見られるサンゴ礁リーフの礁池は見られません。

 黒潮のまっただ中にある島で, 抜群の透明度でした。曇天にもかかわらず,はるか遠くの魚まで見えます。K堀君が調査を手伝ってくれましたが,色々なところから出没するウミヘビやウツボにびっくりしていました。

 お花畑のようなサンゴが広がっていました。また,海底から温泉が湧いている場所もありました。

 残念ながら海藻は多くなかったのですが,クロシオユルジギヌ?と思われる群落を見ることができました。
 民宿では岩場で取れた海苔のおひたしがでました。これから同定しますが,ツクシアマノリかマルバアマノリのようです。

 翌日は大時化になってしまいました。凪は一日しかもたず,潜れたのは幸運だったかもしれません。

村営船「フェリーとしま」。この船のおかげで鹿児島に帰れます。前回のトカラ調査は上り便が荒天で欠航になり,中之島で延泊になってしまいました。一週間物資が途絶えることもあるそうです。

調査にご協力くださいました十島村漁業協同組合の皆様,小宝島在住の皆様に御礼申し上げます。