Oct 29, 2009

海の森・里海シンポジウム

鹿児島藻場造成研究会と鹿児島県漁港建設協会(全国漁港建設協会鹿児島県支部)の主催で,「海の森・里海シンポジウム 藻場をつくりそだてる海づくり港づくり」と題したシンポジウムを開催しました。

会場は鹿児島で一番立派な城山観光ホテルです。県内外から約250名の方が参加されました。
K洋大のF田先生,S水研のY博士,水産庁の方をお招きしてご講演いただくとともに,主催者側として私と水技センターのY満さん,I漁協のK組合長も話題提供しました。

満員の会場。

私はパネルディスカッションのオーガナイザーも担当しました。藻場や磯焼,水産基盤整備に関してとても意義深い討論会となりました。

一年前から準備していたシンポも大成功のうちに終了することができました。関係者の皆様,ご参加下さいました皆様,どうもありがとうございました。

Oct 28, 2009

ベトナムでの国際シンポジウム

東京大学海洋研究所の拠点大学交流事業としてベトナムのハイフォンで開催された4th JSPS-VAST Joint Seminar on Coastal Marine Science に参加しました。鹿児島からは,福岡,香港,ハノイと乗り継いでの参加です。

開会式の一コマ。プロの歌手によるミニコンサートがありました。

海藻グループで口頭発表するO茶大のS田先生。私はポスター発表をしました。

ハイフォン市人民ナントカ委員会から招待を受け,迎賓館のようなところで晩餐会がありました。このあと生演奏つきのカラオケ大会になりましたが,東南アジアで国際会議の際は事前に持ち歌の練習をしなければならないことを改めて心に刻みました。

海草のフォルテス先生のまねをして,「マイウエイ」の海藻研究者版替え歌を練習種シマス。

Oct 16, 2009

海藻研のご紹介

水産生物海洋学分野の3年生の皆さんは今月から研究室訪問が始まります。今年からは12月に研究室へ配属されますので,研究室を決める時間はあまりありません。研究室紹介は先週終わりましたが,blog上でも海藻研を紹介しておきますので,参考にして下さい。

海藻研が主に使用する部屋は5号館2階の「研究室」と「学生室」の二部屋,1階の培養室,実習支援棟(通称,旧ボイラー室)の計4部屋です。

5号館の2階廊下。標本棚のあるところが海藻研です。ここには卒論や最近の研究で作成した標本を収蔵しています。田中剛先生や糸野先生の重要標本は1号館の標本室に収蔵しています。奥に見える白いものは海藻研の500L冷凍庫です。数年前にホルマリンの使用を止めたので,サンプルはこの冷凍庫か食料棟の冷凍室で保存します。

正直言って,5号館は鹿大で有数の老朽建築物です。部屋も広くありませんが,海藻類を研究する一通りの機材はそろえています。

こちらは「研究室」。海藻を広げて観察したり,凍結ミクロトームで切片作成したりします。
I井さんがオゴノリの胞子を単離作業中です。

こちらは学生室の生物系実験スペース。種を同定したり,計測したりします。奥にはオートクレーブ2台と−30度の冷凍庫があります。この横には流し台がありますが,蛇口をひねると海水が出ます。地下に海水用の大型タンクがあり,技術職員の方が毎週トラックで海水を充填して下さいます。

海藻の写真を撮影するコピースタンド。透明アクリル水槽はひっくり返して使います。海水を入れ,その中で海藻を広げて撮影すると影が映りません。特注品の優れもの。


光合成実験スペース。実験に応じてDOメータを設置したりImaging-PAMを設置したりします。DOメータは2台あり,同時に2サンプルの実験が可能です。机の下には水温をコントロールするクールニットがあります。光源はメタルハライドランプとCCSのLEDがあり,使い分けています。DOメータを使うときは黒いシートを覆うので,「引きこもり部屋」と呼ばれています。K森さんがImaging-PAMで実験しているところです。

Imaging-PAM。長崎大のグレッグ博士との共同研究で使用しています。ホンダのインサイトが3台買えるくらいの高額機器ですので,大切に扱いましょう。今年はDiving-PAMを購入する予定です。

化学系実験スペース。培地を調整したり,クロロフィルの抽出,栄養塩を測定したりします。中央に見える黒い機器はHACHのDR2700です。長年愛用したDR2000が昇天し,機器を更新しました。

こちらは隣の魚病学研究室です。分子関係の機器類は魚病と海藻研で共同利用しています。海藻研の方はサーマルサイクラーと冷却遠心器を提供し,こちらに置いています。

研究室の一角にある書庫。海藻研は鹿児島水産専門学校が設立されたときから続く,歴史ある研究室です。初代の田中剛先生や糸野洋先生が収集された本がずらりと並んでいます。

1階にある培養室。温度勾配型インキュベータ2台とプログラムインキュベータ3台を専有しています。

実習支援棟。元々はボイラー室だった建物を改修した施設です。ダイビング機材やROVの保管,標本作製,大型水槽での培養試験で使用しています。水槽は風呂桶サイズのタンクが二つあり,レイシーのクーラーで温度を一定にしています。

海藻研のSCUBA機材は,BCD1着,ハーネス2つ,レギュレータ2台です。軽機材は海洋センターの実習用機材がありますので,ウエットスーツ以外はなくても調査に参加できます。カメラはSONYのデジカメ2台とSEA&SEAのモーターマリンIIがありますが,後者はほとんど使わなくなりました。測線ラインは水中用(?)ものを200m分,普通の50m巻き尺を4個持っています。タンクも海洋センターと共同使用で自前で持っています。充填もここでします。

実習支援棟の通称「小部屋」と呼ばれる部屋です。標本乾燥機を置いています。ここでもソーティング等の作業をしたりします。

海藻研に興味を持ってくれた3年生の皆さんは,研究室訪問で是非遊びに来て下さい。

学外からの大学院生の受入もおこなっています。今年の院試一次試験は終わりましたが,来年の1月には院試の二次試験がありますので,今からでも志望することができます。

Oct 14, 2009

南星丸での種子島・馬毛島沖ドレッジ調査

種子島と馬毛島の沖合でドレッジ調査をおこないました。浅いところの海藻は夏までにほとんど枯れてしまいます。しかし,水深30m以深の部分は水温躍層より下なので,秋でも多く海藻が生育しています。今回は,スジナシグサ,シンカイカバノリなどがよく見られました。

調査に参加したS木君,K森さん,N道さん,H屋さん。お疲れ様でした。

今年最後のドレッジ調査でした。南星丸の皆様,どうもありがとうございました。

Oct 7, 2009

熊本県立大学での講義

熊本県立大学環境共生学部での海藻学の講義が始まりました。
私は,海産植物に関する講義を鹿児島大学,宮崎大学,熊本県立大学の3大学で教えています。宮崎大学は集中講義ですが,熊本県立大の方は隔週で通勤です。新幹線のおかげで鹿児島・熊本間は約1時間で行けてしまいますが,昔なら考えられないことですね。

熊本県立大はとてもきれいなキャンパスでした。3-4限連続の講義ですが,学生さんも熱心に受講してくれました。

今日は台風が迫る中での通勤でしたが,鹿児島まで無事に帰ることができました。さらにかっこよくなった800系2000番台(だっけ?)にも乗れました。内装が金箔の壁もあり,和風の新幹線です。客車内に畳の席があればさらにいいのにな(備考:鹿児島や奄美の空港には畳席があります)。

Oct 6, 2009

エチゼンクラゲ対策

NHKのニュース番組「おはよう日本」では7日(7:00〜7:40の間に10分くらい),隠岐におけるエチゼンクラゲ対策の取り組みを報道します。

この取り組みは株式会社海中景観研究所の調査研究の一環であり,朝日新聞等でも報道されています。詳しくは下記HPでご覧下さい。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=515391004
http://www.asahi.com/national/update/0920/TKY200909200200.html

隠岐に設置された海藻藻礁周辺にはウマズラハギが多く生息していますが,本種はクラゲ類を好んで捕食する習性が知られています。ウマズラハギがエチゼンクラゲを食べる様子は圧巻です。

Oct 3, 2009

桜島の噴火


今年最大級の噴火がありました。今年の桜島は活発で,都度重なる降灰に街はほこりだらけです。噴火の際は風向きが重要で,東風の場合は市街地に直撃します。この日は風のない日で,灰はそのまま下に落ちていきました。
(水産学部屋上より撮影)

Sep 28, 2009

かごしま水族館の見学(博物館資料論)

博物館資料論の最終日,かごしま水族館を見学しました。
生体資料の管理(飼育)や展示法,教育普及の取り組みといった視点からの見学です。O野館長のご説明で,ストーリー性を持たせた水槽配置や展示に関する細やかな配慮などを学ぶことができました。どうもありがとうございました。

Sep 18, 2009

博物館資料論

本日から博物館資料論が集中開講で始まりました。連休を挟んでの開講ですが,頑張っていきましょう。

Sep 14, 2009

博物館概論(水族館論)の開講

本日から,かごしま水族館館長のo野先生による水族館論の講義が始まりました。30名強の学生さんが受講しています。
この講義を受講して水族館の道へ進んだ先輩方が大勢います。木曜までですが,遅刻しないよう頑張って下さい。金曜からは私が担当する博物館資料論が始まります。

今日はこれから院試および就職内定のお祝いです。これで4年生全員の進路が確定しました。おめでとうございます。

Sep 11, 2009

小川島の藻場

翌日は,呼子の沖合にある小川島で漁業者の方と打ち合わせをおこない,予備調査として数カ所で潜りました。これぞ,四季藻場!という景観ですね。鹿児島では枯れて何も生えていませんが,四季藻場では夏でも藻場が形成されています。ホンダワラ,ヨレモク,ヤツマタモク,ノコギリモク,ヤナギモク,アラメ,クロメなどが見られました。

Sep 10, 2009

唐津

今年は佐賀大学の客員研究員を兼任しており,佐賀大学の用務として唐津にある海浜台地研究センターを訪問しました。写真は夕暮れの唐津城です。

Sep 2, 2009

ハナヤナギ

指宿市某所にハナヤナギを採取に行きました。とても小さな海藻ですが,息を吞むような美しさですね。

Sep 1, 2009

心機一転,秋シーズンの開始です

長らくこのHPを更新できない日々が続いていましたが,8月までの調査や学会用務がようやく一段落しました。藻類学会の和文誌「藻類」も(少々遅れましたが)会員の皆様のお手元に届いていることと思います。

様々な調査から藻類学会誌2号の出版,International Phycological Congressの沖縄プレツアー,IPC本大会の運営,タイでの国際ワークショップ等々が立て続けにあり,あっという間に8月まで終わってしまいました。例年にない忙しさでしたが,何とかすべて成功裏に終了することができました。
写真:サムイ島の夕焼け

このHPの8月までの分も順次掲載していきますので,ご関心のある方は不定期にご覧下さい。
研究室の皆さん:秋シーズンも頑張っていきましょう。

Aug 27, 2009

大学院入試

鹿児島大学大学院水産学研究科の大学院入試がありました。海藻研関係では3人が受験しましたが,全力を出し切れたことと思います。お疲れ様でした。

Aug 23, 2009

長島町でウニ駆除のボランティア活動

タイから帰国した翌日,長島町唐隈地区の皆さんとウニ駆除のボランティア活動をしました。海藻研からは院生のT屋君,A野君,4年生のI井さん,K森さん,K玉君,S木君が参加しました。

ウニを捕る作業は初めてですが,このような道具を使うのですね。視界一面に無数のウニが散らばっています。とってもとってもとりきれません。

漁業者だけでなく,漁協関係者,役場の方も出ての作業になりました。

参加された皆さん。ウニ駆除活動については南日本新聞でも報道されました。
http://373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=18876


夜は,漁業者の皆さんのはからいで懇親会にご招待いただきました。

普段研究のみに専念することの多い学生の皆さんですが,藻場再生に関する漁業者の方の熱意とご意見を聞く,とてもよい機会になりました。
北さつま漁協の皆様,長島町役場のY内様に御礼申し上げます。

Aug 21, 2009

ラン藻を使った料理

バンコクに戻った後,残務整理をしてから帰国の途につきました。タイからの便は通常夜行便なので,日中休養をとり,夜にチェックアウトします。
夕食を近くのレストランでとりましたが,メニューにラン藻料理があったので,早速注文しました。さっそく撮影する私。

黒い部分がラン藻です。なかなかの味です。このレストランの鮮魚コーナーにはなんとカブトガニを置いてました!食べるんですね,タイの方は。

タイでのワークショップ2

このワークショップは東南アジア各国の研究者交流と若手育成を目的にしています。前半は,バンコクのカセサート大学水産学部で,講義や持ち寄った標本の観察,意見交換をおこないました。
紅藻類の講義をおこなうQ大のK口先生

講義のあとは各自が持参した標本の観察会です。O茶大のS田先生がベトナムのダイ博士と意見交換をしています。

バンコクでの最終日は近くのレストランで食事会をしました。バンコクに来たときは必ずここによります。

タイの海藻研究の第一人者である,カセサート大のカーン先生が講評を述べられています。私が尊敬する研究者のお一人です。

サムイ島に来ました。サムイに来たことのある人なら必ず立ち寄る観光スポットです。
海がきれいですね。

サムイ島はタイの中でも有数のリゾート地ですが,欧米人が目立ちますね。日本人は,直行便のあるプーケットの方が多いのかもしれません。我々は,外国人がまず泊まらないような現地人向けのバンガローに泊まりました。
さっそく,ボートを借り上げてサンプリングです。

サムイ島の南にある無人島でサンプリングをしました。

なかなかのガラモ場です。残念ながら,オゴノリ類はあまりありませんでした。

食事は屋外です。満天の星空の下での夕食はとても趣がありました。

最終日は,カーン先生の計らいで,海藻料理を出してもらいました。写真はフシクレノリのあえ物。他にホンダワラも出ました。

全員で記念写真。おつかれさまでした。

Aug 13, 2009

タイでのワークショップ

IPC9が終了したのもつかの間、12日からタイに来ています。バンコク名物(?)のゾウさんのビルも見えます。カセサート大からのおなじみの景色ですね。

ワークショップ参加者の皆さん

Aug 11, 2009

ブラジル人研究者の来訪

IPC9で参加していたブラジルの研究者Mitsue博士他3名の方が10-11日、新幹線で鹿児島に来られました。故・糸野先生のタイプ標本の観察とソゾ類の採集が目的です。遠路ようこそ鹿児島までお越し下さいました。

Aug 8, 2009

IPC9も無事終わりました

第9回国際藻類学会議(9th International Phycological Congress)が8月2日から8日まで、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。私は大会実行委員として大ホールの会場責任者を担当しました。開会式や閉会式、毎朝のプレナリー講演で使用する最も大きなホールです。舞台袖で照明やPCの切り替えを指示しました。

オープニングセレモニー 藻類研究者3名による歓迎演奏会

M先生(K知大)、T中次郎先生(T京海洋大)、M園生先生(Y梨大)のアンサンブルによる、すばらしい演奏でした。2年ほど前にK大のK井先生からお伺いしていたアイデアでしたが、こうやって現実のものとなりました。有言実行のK井先生です。

ウエルカムパーティの様子 

久しぶりにお会いした方もいて、とても楽しいひとときでした。

ミニシンポジウムの様子 レベルの高い発表が続きました。

3日目はミッドコングレスツアーとして、千葉県勝浦ツアー、霞ヶ浦ツアー、富士山ツアー、鎌倉七里ヶ浜ツアー、東京ツアーがおこなわれました。私はK立科学博物館のK山博士が企画した鎌倉七里ヶ浜ツアーに参加です。
なんという偶然でしょう、ここでシルバ先生と同じバスになりました。ハワイでお会いして以来ですが、なんと(私が山本先生の弟子であることも含めて)覚えていて下さいました。感無量です。90歳を超えておられると思いますが、とてもお元気でした。

七里ヶ浜で打ち上がった海藻を採集しました。波の高い日でしたが、アラメなどが打ち上がっていました。参加者の中には泳ぐ方もいました。

理科実験室で標本を作製する藻類研究者の皆さん

採集した材料は七里ヶ浜高校で押し葉にしました。ここは藻類研究者でO笠原村議会議員のI木君の母校ですが、彼が聞いたら驚くに違いありませんね。

最終日のバンケットの様子

バンケットは京王プラザホテルでおこなわれました。バンケット会場に入りきれず、スタッフや一部の日本人参加者は別室(小部屋)でパーティです。とてもなごやかな雰囲気で、楽しいひとときでした。大スクリーンには司会のK谷先生(F県立大)が映っています。

最終日の表彰式には賞品伝達者として急遽壇上に登壇するハプニング(笑)もありましたが、大ホール責任者としての役目も無事果たすことができました。

大会全体を通してトラブルもなく、大成功だったと思います。次のIPCはフロリダで開催されます。家族を連れて行って、家族はディズニーワールドで一週間といきたいですね。