Nov 12, 2011

鹿児島県長島町でヒジキ養殖のシンポジウム (Hijiki-Aquaculture Symposium)

鹿児島県北西部の長島町でヒジキの養殖に関するシンポジウムがありました。
長島町は水産業が盛んな町で,ブリ養殖が有名です。また,ヒトエグサの養殖やヒジキ,トサカノリ漁業など,海藻類も主要な水産業となっています。隔年で開催している第9回水産振興シンポジウムでは,ヒジキ養殖に関する現状と課題,長島町での展望について講演がありました。


A symposium entitled "the current status and prospect of HIJIKI (Sargassum fusiforme) aquaculture" was held yesterday in Nagashima Town of Kagoshima Prefecture. Nagashima Town is known as one of the famous aquaculture field (i.e. yellowtail aquaculture) in Kagoshima Prefecture.
Although Hijiki-aquaculture is still trial level here, a lots of fishermen have interests for their sustainable aquaculture. Town office held this symposium for local people, and more than two hundred participants including some researches/officers/company businessmen from outside town attended. I contributed this symposium as a coordinator.
Researchers from Kagoshima and Oita Prefectures introduced own techniques of artificial germination, respectively. I could evaluate both techniques that were developed from different aspect, respectively.They are useful.

鹿児島県技術開発センターのニュース
http://kagoshima.suigi.jp/Kouhou/kouhounew.aspx?cat=-2

第9回水産業振興シンポジウム
「海藻養殖の未来」~ヒジキ養殖の現状と今後の展望~
日時:平成23年11月11日(金)
場所:長島町開発総合センター

林英里佳(長島町水産種苗センター):長島町におけるヒジキ養殖の取組み
原 朋之(大分県農林水産研究指導センター水産研究部):大分県におけるヒジキ養殖の概要
徳永成光(鹿児島県水産技術開発センター漁場環境部):ヒジキ種苗量産試験について
パネルディスカッション

ヒジキ養殖で先行する大分県の取り組みは学会発表で聴講したことがありますが,一般向けのシンポジウムでの講演を拝聴するのは(少なくとも私は)初めてです。大分県と鹿児島県はそれぞれ異なった視点から種苗開発をおこなっており,とても興味深く拝聴しました。どちらも有望な方法だと思います。
私はパネルディスカッションのコーディネータを務めさせていただきました。会場には県内外から230名以上の方がお越しになり,盛会となりました。

長島町役場,講演の皆様,パネルディスカッションにゲストコメンテーターとしてご出席下さいました株式会社山忠の渡邊様に御礼申し上げます。