鹿児島県長島町の「いぎりす(イギリス)料理」 |
「いぎりす」と聞くとヨーロッパの国名を想像しますが,海藻の地方名です。紅藻の「イギス」の方言と考えられますが,採取しているのは(種名としての)イギスではなく,イバラノリ類です。鹿児島県長島から熊本県天草,島原半島一帯で「いぎりす」という海藻地方名が通用し,初夏にイバラノリ類を乾燥させているのを見ます。カズノイバラが多いようですが,複数のイバラノリ類の総称のようです。
ちなみに,「イギス」自体も細い糸状紅藻の総称なので,愛媛県などの「イギス料理」もイバラノリ類を材料に使っています。
椎茸や人参などを入れこむ場合もあるようですが,今回食べたのは「いぎりす」のみのものでした。酢味噌をあえておいしくいただきました。
Local people calls it as "Egirisu" in Japanese. Its pronunciation in Japanese is completely same with Japanese name of "England".
Local people harvested it in early summer, and dried it on the beach. Formerly, it was an important local food that can preserve for long-term, and was served at the special occasion. Taste is good.
There are some similar foods in the island and peninsular parts of Kumamoto and Nagasaki Prefectures.