Jan 21, 2014

New paper: Agardhiella subulata(新しい論文:アメリカオゴノリ,フロリダオゴノリと呼ばれる養殖紅藻はミリン科だった)

A new paper was out - feature article

Taxonomic identity and the effect of temperature and irradiance on the photosynthesis of an indoor tank-cultured red alga Agardhiella subulata from Japan

Fisheries Science

PDF is available from the following website.
http://link.springer.com/article/10.1007/s12562-013-0690-x

Agardhiella subulata
新しい論文がオンラインで出ました。鹿児島大、九州大、お茶の水女子大、ベトナムNhatrang Institute of Technology Research and Applicationとの共同研究です。

Dec 28, 2013

宮崎県日南市南郷で藻場・サンゴ調査を実施

宮崎県南部の築島と大島(日向大島)でサンゴと海藻の生育調査を行いました。宮崎大学との共同調査です。

日向大島
 日向大島は日本の海藻植生区分の境界として教科書にも載っている場所です。ここより四国、本州の太平洋沿岸にかけての沿岸(II区)は温帯性海藻を中心とした海藻類の分布域とされています(注:ここより北でも、黒潮の影響を受けやすい場所では亜熱帯性海藻も見られます)。
ただし、この植生区分は数十年前の植生に基づくので、現在の境界を反映しているとは限りません。そういう視点で調査するのは初めてです。

 冬なので、透明度が高く、きれいな海でした。そこに見られたのは・・・

Dec 23, 2013

大学院生がフィリピン大学ビサヤス校とSEAFDEC-AQDを訪問

11月25日から12月7日まで,海藻研の修士院生2名(國分翔伍さんと畳谷伊織さん)がフィリピン大学ビサヤス校とSEAFDEC(東南アジア漁業開発センター)養殖部門を訪問しました。
SEAFDECの臨海施設,イガンマリンステーション

Dec 18, 2013

フィリピン・ギマラス島の海藻石鹸

フィリピン大学ビサヤス校に研修に行っていた院生がギマラス島産の海藻石鹸をおみやげに買ってきてくれました。OTOP (One Town One Product)とあるので、フィリピンの一村一品運動でつくられた製品のようです。一村一品運動は大分県の事例から世界中に広がったことが有名ですが、特にタイやフィリピンでは積極的に取り組まれているようです。

「Seaweed」・・・たぶんキリンサイなんでしょうね。


Dec 15, 2013

学生2名が日本サンゴ礁学会第16回大会で発表

海藻研の院生、学生の計2名が日本サンゴ礁学会第16回大会(沖縄県恩納村)で発表しました。

○渡邉裕基(鹿大水)・津木あさみ(鹿大水)・Gregory N. Nishihara(長大海セ)・寺田竜太(鹿大水) 九州西岸の海藻・サンゴ混生群落に見られるホンダワラ類とミドリイシ類数種の光合成特性

○津木あさみ(鹿大水)・渡邉裕基(鹿大水)・Gregory N. Nishihara(長大海セ)・寺田竜太(鹿大水)  九州南部に生息する造礁サンゴ数種の光合成に対する光と温度の影響


会場は沖縄県恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(OIST)でした。寺田はインドネシア出張中でしたので、学生のみの参加になりました。

これで海藻研の2013年の学会発表はすべて終了しました。寺田を含めた11名(と学外共同研究者)が計18回発表しました。

Dec 11, 2013

A meeting and seminar at the Sam Ratulagi University (インドネシア・サムラトランギ大学を訪問)


Next two days, we will be having a meeting and seminar regarding the international linkage program of the graduate schools at Sam Ratulangi University, Manado, Indonesia.

明日からの2日間、インドネシアのサムラトランギ大学で大学院の国際連携に関する会議とセミナーをおこないます。数年ぶりにマナドにきました。学生時代に同じ研究室だったグレボーさんは今や教授になり、次期学部長として会議を主催します。感慨深いです。

Dec 5, 2013

海藻 海のふしぎ展

大阪で開催されていた「海藻 海のふしぎ展」が、東京のLIXILギャラリーで12月5日から2月22日まで開催中です。

1月23日にはAGC studioで北山太樹さん(国立科学博物館)の講演会「海藻の不思議な世界を知る」も開催されます。

http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_002487.html


Dec 2, 2013

南薩地区でアマノリ類とヒトエグサの生育状況を調査

薩摩半島南部の頴娃町と鹿児島市喜入地域でアマノリ類とヒトエグサの生育状況を調査しました。

頴娃町番所鼻

Nov 29, 2013

南薩地区水産振興会で講演

薩摩半島南部の枕崎市に来ました。台場公園で磯の状況を観察後,枕崎市水産センターで藻場再生の活動について講演しました。


Nov 24, 2013

Sargassum forest in Amakusa(天草で藻場調査を実施)

Sargassum micracanthum (top) and Sargassum macrocarpum (bottom).....There were beautiful Sargassum forest in Amakusa, Kumamoto Prefecture. 


Sargassum micracanthum

Nov 21, 2013

Sargassum fusiforme in Sakurajima(桜島でヒジキの生育状況を調査)

New shoots of Sargassum fusiforme, known as Hijiki in Japanese, have been germinated in Sakurajima, Kagoshima Bay.

Sargassum fusiforme
桜島でヒジキの調査をしてきました。新芽がびっしりと芽生えていました。

Nov 20, 2013

7月に開催したひらめきときめきサイエンスの内容が学術振興会のサイトに掲載されています

7月に開催したひらめきときめきサイエンスの内容が,学術振興会のサイトに掲載されています。下記のリンクをクリックするとpdfがダウンロードされます。
http://www.jsps.go.jp/hirameki/ht25000_jisshi/ht25235jisshi.pdf

Nov 19, 2013

鹿児島の食と健康に関するシンポジウムで講演

「鹿児島の食と健康に関するシンポジウム,進化するかごしまの食材」と題したシンポジウムで講演しました。会場となった鹿児島大学稲盛会館は安藤忠雄氏の設計で,講堂は「卵」の中のような形です。
私は「九州・沖縄の海藻利用から考える~「食文化」と「産業創出」」と題した話をしました。

Nov 15, 2013

Zostera marina(アマモが芽生えの季節)

On Friday afternoon, I checked the current status of Zostera marina at my study site, Kagoshima Bay. There were lots of germinated plants.

新しい実験をそろそろ始めるために、アマモの発芽状況を調査してきました。まだ数センチですが、あと1ヶ月もすれば実験が始められそうです。水温は20℃でした。


Zostera marina is widely distributed in the Pacific, and generally regarded as the perennial plant. However, the ecotype of Kagoshima Bay, southernmost distributional limit in the western Pacific, is known to have an annual life history.

Nov 10, 2013

Seagrass sumitt 2013(全国アマモサミット2013)に院生が参加

大学院生のT谷君が宮城県塩竃市で開催された全国アマモサミット2013に参加し,ポスター発表しました。来年は青森県で開催されるとのことです。



Nov 6, 2013

Sargassum forest in Ko Libong, Thailand

We found a beautiful Sargassum forest in Ko Libong, Trang, Thailand.



Nov 3, 2013

Seaweed & Seagrass survey in Trang, Thailand(タイ・トランでの海藻・海草調査)

アンダマン海に面したタイのトラン沿岸で海藻・海草の調査が始まりました。タイのプリンス・ソンクラー大学の海藻・海草研究グループを中心に,ベルギー,日本の研究者が参加しての合同調査チームです。

Field survey for the seaweed and seagrass biodiversity was launched in Trang that is facing along the coast of Andaman Sea, Thailand. More than ten participants including Belgian, Thai and Japanese researchers are attending to publish the field Guide in this region.

Participants

Oct 21, 2013

環境省モニタリングサイト1000沿岸域調査の5年間の成果をまとめた報告書が公開されました

鹿児島大学水産学部水圏植物学研究室は,全国の主要な藻類学・水産植物学の研究機関と共に,環境省モニタリングサイト(モニ1000)沿岸域調査の海藻藻場モニタリングに委員,調査員として協力しています。モニ1000とは,全国に1000ヵ所のモニタリングサイトを設けて長期間の変化をモニタリングする環境省の事業です。

このたび,モニ1000沿岸域調査の5年間の成果を取り纏めた報告書「モニタリングサイト1000沿岸域調査(磯・干潟・アマモ場・藻場)2008-2012年度とりまとめ報告書」が,環境省から公開されました。

■環境省報道発表資料
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17264

■生物多様性センター ホームページ
http://www.biodic.go.jp/

■モニ1000 ホームページ
http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html

報告書は,以下のサイトから無料でダウンロードできます。
■2008-2012年度とりまとめ報告書PDF
http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/h25-20_coasts_and_shallow_seas.pdf

この報告書は通常の単年度報告書とは異なり,5年間の成果が総括されています。また,トピックスとして,以下の総説が掲載されています。


Oct 16, 2013

韓国済州特別自治道のテレビ局の取材

韓国済州特別自治道のテレビ局(済州国際自由都市放送)の取材班が来訪し,藻場の再生に取り組む漁業者の活動を取材・撮影しました。済州島では磯焼けによる藻場の衰退が問題になっているようです。

取材と撮影は鹿児島県水産技術開発センターと指宿漁協岩本支所で行われ,水技センター研究員,漁協組合長,大学教員(寺田)がそれぞれの視点でコメントしました。鹿児島県では漁業者,行政(普及と技術開発含む),大学(基礎研究)が連携し,藻場の保全・再生活動が積極的に行われています。この連携や漁業者の取り組みに高い関心が集まりました。番組は12月に放送されるそうですが,インターネットでも配信されるそうです。

組合長の撮影後,私も漁港の岸壁で撮影されました。

水技センターの流水水槽を見学


Oct 15, 2013

Annual meeting of JSAR(水産増殖学会で発表)

平成25年度日本水産増殖学会第12回大会が鹿児島大学稲盛会館で開催され,海藻研からが大学院生4名がポスター発表をおこないました。


Annual meeting of the Japanese Society of Aquaculture Research (JSAR) was held at Kagoshima University Inamori Memorial Hall. Four students of the Marine Botany Lab were attended and presented the recent topics of their researches. 

Oct 3, 2013

Special lecture for the OFCF participants(OFCF研修生に特別講義を実施)

海外漁業協力財団の研修プログラムが鹿児島大学水産学部で8月下旬から11月まで開講されていますが,今日は藻類学を一日(4コマ分)担当しました。
ペルーやフィジー,インドネシアなどから来訪した参加者5名が有用海藻を中心とした藻類の生態や生活史,養殖法を学びました。午後には各自が顕微鏡を用いて海藻の生殖器官の観察を行いました。今回の材料は食用海藻としても有名なアサクサノリでした。精子嚢を見つけるのに苦労していましたが,最後には全員が雌雄の生殖器官の違いや果胞子放出の特性を理解しました。

海外漁協協力財団
http://www.ofcf.or.jp/

Today, there were a special lecture for the foreign participants who have been invited by the Overseas Fishery Cooperation Foundation of Japan (OFCF). This is a part of the official program by the Faculty of Fisheries Kagoshima University regarding the Leadership Development in Fisheries Management. I attended as a invited instructor for a whole day program of the phycology.

Oct 1, 2013

後期開始

後期が始まりました。ここ数年同じですが,後期は鹿児島大学水産学部(月曜,水圏植物学)と熊本県立大学環境共生学部(火曜,海藻学)で講義をしています。
一昨日と昨日でそれぞれの講義が始まりました。藻類の講義は宮崎大学農学部(藻類分類学)でも教えていますが,こちらは2年に一度,宮崎に泊まり込んでの集中講義です。昨年講義をしたので,次は2014年の予定。

熊本の方は片道約1時間の新幹線通勤です。半年ぶりの熊本でした
熊本県立大学

Sep 22, 2013

Autumn Meeeting of JSFS 2013(水産学会秋季大会で発表)

平成25年度日本水産学会秋季大会が三重大学で開催され,海藻研からは6名の大学院生がポスターまたは口頭発表しました。
来年は3月に函館(北海道大学),9月に福岡(九州大学)で開催されるそうです。


The autumn meeting of Japanese Society of Fisheries Science was held in Mie University, Tsu City. Six students of MS candidates of the Marine Botany Lab, Kagoshima University, were attended and presented the recent topics of their researches.

Sep 13, 2013

研究室が仮移転

引っ越し当日の様子
数日前から大型機器は搬出していましたが,いよいよ我々も引っ越す日がきました。

水産専門学校やこの建物ができたときからある(と思われる)中央実験台はこの機会に処分します。棚も処分しました。
引っ越し業者はさすがプロで,テキパキと荷物を搬出します。一番大変そうだったのは私の部屋の中央実験台(約10年前に特注)で,これは引き出しをすべて出してようやく動きました。


で,数時間後には仮移転先でこのようになりました。なんとか居住環境は確保できたのでホッとしましたが,24平米の部屋に私も含めて11人なので,かなり窮屈です。実験はさすがに無理で,他の部屋に確保しました。
私はmacbookを抱えていろんなところで仕事をするので,ここは(たぶん)ほぼ学生専用スペースです。学生のみなさん,安心して下さい。

Sep 9, 2013

Field survey in Muroran(室蘭でモニタリング調査を実施)

After I finished a workshop in Nagasaki University, I moved to Hokkaido to conduct the field survey of kelp forest in Muroran. Researchers of Hokkaido, Mie and Kagoshima University were attended.
Indeed, we were expected to conduct it in July, but it was postponed by bad weather. Today, weather was good almost without waves.
北海道室蘭市でマコンブ群落のモニタリング調査を実施しました。7月は荒天で中止になりましたが,今回は快晴で波もなく,無事に調査ができました。

Muroran Marine Staion (Old Bld)

Muroran Marine Station of Hokkaido University was already moved to the downtown of the City in 2012, but old building was still there.
北大室蘭臨海実験所は2012年に市街地に移転しましたが,旧施設はひっそりとそこにありました。


北大室蘭臨海実験所のFacebook
北海道大学室蘭臨海実験所は最近Facebookを始めたので,こちらで調査の様子を見ることができます。内容についてはモニ1000のサイトに掲載される予定です。